昨日の午後8時ごろ、愛知県の名鉄名古屋線(本笠寺駅)ホームの待合室で、ナイフのようなもので胸を刺された状態で、18歳の女性会社員が死亡していた。というニュースがありました。
同じ時間帯に、男性がホームから列車に飛び込んで死亡した模様で、警察が男性の身元や2人の関係などを調べているとのこと。
このホームの待合室は、サッシ窓ガラスで外部からの視認性はあるものの、箱形でどこか密室的な感じがします。
この待合室の映像を見て、20年ほど前のことを思い出しました。
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5月連休のゴールデンウィークだったと思いますが、富山県の散居村と砺波チューリップ公園に旅行したことがあります。
砺波チューリップ公園最寄りのJR砺波駅だったと思います。この駅のホームの待合室も、今回事件があった本笠寺駅と同じ造りでした。大きさは観光地なので3倍くらいはありましたが。
先に待合室に居たのは、どちらなのかは覚えていませんが、その待合室には制服姿の男子高校生(以下A)と私達夫婦の3人だけでした。
季節がら窓ガラスは、通風のため全て開放されておりましたが、暫くしてそのAが窓ガラスを閉め始めました。
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前にも書きましたが、私は建築の現場管理に長年携わっておりました。今でも検査業務で建築現場には出向いていますが。
多業種多人数で建物を造り上げていく建築現場は、危険性のある場所(部位)は日々変化します。よって災害防止の観点から、広範囲に繊細な安全(衛生)管理が必要となります。
そういった職業柄なのか、イレギュラーな(不審な)状況への反応は、私は一般の人よりは過敏になる習性があります。
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最初私は、待合室に入る風が嫌なので、Aは自分の居場所の窓ガラスを閉めたんだと思っておりました。しかしその様子がちょっと変なので、持ち前の過敏な不審な感情で観察していたところ、なんと全ての窓ガラスを閉め始めました。それもクレセント錠まで施錠して。
その状況を妻は気付きませんでしたが、職業柄なんとなく危険性を察知した私は、適当なことを妻に話し掛けながら、さりげなく待合室を出ていきました。
人を殺して見たかったなどの、わけのわからない動機で起こす昨今の無差別殺傷事件。ひょっとしたら当事者になっていたかも。
思い過ごしだったかもしれませんが、その時の奇妙な状況を思い浮かべると、今でもゾッとしてきてしまいます。
たまたま駅員がホームにいましたので、Aの不審な行動を伝えようと思いましたが、帰りはまたこの駅に戻ってくるわけなので、ひょっとしてAにまた遭遇する可能性もあるので思い止まりました。
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私の日常の行動パターンは、およそこのようなものです。因みに、我が家の家訓は『君子危うきに近寄らず』
散居村
砺波チューリップ公園