賃貸マンション顛末記2からの続きです。
---
23年間住み込んだ賃貸マンション退去の日。鍵を受け取りにきた、管理会社の立会人曰く、
「預り金の範囲内で大丈夫ですね」
つまり、借り主の故意過失による修理負担金の追加費用はない、ということを言っているのです。
23年ものあいだ、経年劣化の修理補修もせず、家賃も下げずに何の追加費用だ、全く。
大家が料金の安い管理会社へ、コロコロ乗り換えているため、23年前の我が家の契約なんか解っていないわけです。
「我が家以外は入居者が入れ替わっているので、他の入居者の契約はどうなっているか知らないが、23年前の我が家の契約は、敷金返還契約になっているんだ」と私。
「一度確認してみます」と管理会社の立会人。
その日の夕方に管理会社から電話があり、
「おっしゃる通りでした。敷金は返還しますが、汚れや傷んでいる所がありますので、その費用として4万円差し引いた残金を返還します」だと。
一瞬唖然としましたが、こんな連中とはもう早く縁を切りたいので、
『アホ抜かせ、23年も住めば一斉リフォームものだろうが、そんな経年の汚れや傷を、何で借り主が負担するんや』
と怒鳴りたい気持ちをぐっと抑え、
「じゃあ、残金は明日中に振り込んでくれ」と返答。
すると
「会社の事務手続きが必要なので、書類を郵送するのでサインして返送して下さい。書類を受領して1週間くらいで、大家さんから振り込まれると思います」とのこと。
『何でお前んとこの会社の書類にサインが必要なんや、大家と契約してるんやないか。大家が即振り込めば済む話やないか』
と怒鳴りたい気持ちをぐっと抑え、その書類がくるのを待っていたが、一向に送られてこない。
とうとう堪忍袋の緒が切れて、怒鳴り付けてやったら、しょうもない書類らしきものが、ようやく送られてきました。
このように不本意ながらも、相手の言うがままに対応してきましたが、1ヶ月経っても振り込まれてこないのです。
これ以上こんなバカ連中を相手にしても無駄だと察し、民事版『最後通牒』を内容証明郵便にして、大家に送り付けてやりました。(下記)
これは裁判沙汰になると大変だ、と思ったのか即全額振り込んできました。
これでバカ連中ともおさらばです。一件落着となりました。
□□□
『法律は弱者の味方ではありません。法律を知る者の味方なんです』
日常生活に関わる最低限の法律知識は、自己防衛として、知っておく必要があると思います。