🌴『思い込み』はまだまだ続く

🌴ボヤキ徒然日記

ノーベル賞作家の大江健三郎さんが亡くなりました(88歳)。

世界的に評価された大作家の著書は、やはり読んでおくべきだと、芥川賞受賞作の短編「飼育」を購入した遠い昔を思い出しました。

しかし私の知能レベルでは、とてもとても歯がたたず、読むのは途中で頓挫してしまい、引っ越しの時に資源ゴミとなってしまいましたが…。

□□□

もちろん私は読んではいないのですが、『大江健三郎 作家自身を語る』という著書のなかに、下記のような記述があるそうです。

ーーー
海のそばに遠足に行き、作文に海沿いに住んだら波の音で静かに暮らせないので山中暮らしで良かったと書いたら、山中のこの村に住むのは初めてという先生に「山のなかの村こそガザガザ、ガヤガヤしたものですよ」と言われた。
不満で山を眺めていたら、あまり風が吹いていないようなのに木の枝が揺れていた。目の前の柿の葉と枝が露に濡(ぬ)れ、露に自分が映っていた。
ーーー

大江少年は「山は静か」という『思いこみ』があったことに気づき、これからはよくものを見よう、音をよく聞こうと思ったとのこと。

□□□

我が身を振り返ってみれば、『思い込み』の末の失敗は数知れず。その都度反省はするものの、古希になった今でも『思い込み』はまだまだ続いており、とてもとても大江少年のような域には達しておりません。