首脳会談のため、日本を訪れていた韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が、昨日17日夕方、羽田空港から帰国の途に就きました。
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その昨日17日、たまたま熊谷博子監督のドキュメンタリー映画『三池 終わらない炭鉱の物語』(2006年 1時間43分)を観ました。
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1997年(平成9年)に150年以上にわたる歴史の幕を閉じた、日本最大規模の三池炭鉱。熊谷博子監督が、危険と隣り合わせの中、誇りを持って炭鉱に生きた人々の証言を集め続け、三池炭鉱の歴史に真正面から向き合う。
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この映画の舞台は福岡県大牟田市の「三池炭鉱」です。私の郷里は同じ福岡県の直方(のうがた)市近郊の「筑豊炭田」なので、大変興味深い内容でした。
戦後の産業復興に欠かせない石炭エネルギー。不足する石炭採掘労働者に、韓国人や中国人も駆り出されたようです。
給与もほとんど支払われず、無償の奉仕労働だった実態もあった模様。これもある意味、いわゆる「負の遺産」の問題だと思います。
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帰国前、ユン大統領は慶應義塾大学で講演を行い、
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日韓関係の改善を未来志向で進めるため、韓国の責任ある政治家として両国の若い世代の輝かしい未来のため勇気を出して最善を尽くす
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と強調しました。
自国内で難しい「負の遺産」の問題を抱える中でのこの発言。
ユン大統領は政治家でした!