今朝の朝刊に『人と同じこと。僕はそれが嫌いなタイプなんです』という語録の記事がありました。
異次元の偉業を展開中の大谷翔平選手のお言葉です。何だか異次元のバラマキ政策とはちょっと違う感じ。
ところで、私もどちらかというと「人と同じこと」をするのが嫌いなタイプ。ただ嫌いというだけで偉業などはなく、そこが大谷選手との大きな違いではありますが。
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4月は入学や入社など門出のシーズンです。新入生、新入社員の皆さんはいろんな思いの抱負をきっとお持ちでしょう。新鮮な気持ちで頑張って欲しいものです。
私も40代で脱サラするまでは会社員でしたので、もちろん新入社員の時代はありました。もう48年前のことです。
始業時刻は8:30だったと思います。しかし新入社員は始業前に掃除をするのが暗黙の了解でした。
先輩社員が出社する前に、ゴミ箱の片付け、机の上の拭き掃除、フロア(床)のモップ掛けなどをするわけです。
何しろ掃除の好きな部長がいて、毎日7:30頃に出社して、フロア(床)のモップ掛けをせっせとやっているので、必然的に新入社員も早出をして、掃除をやる羽目になるわけです。ホント迷惑千万です。
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今はどうか知りませんが、会社には出勤簿というのがあり、出勤したらそれに印鑑を押すわけです。当時シャチハタみたいな印鑑はありませんから、いちいち朱肉を使用して印を押していました。ホント面倒くさい。
出勤簿は社内の肩書き序列順で、部長、次長、課長、係長、平社員の順で作成してあり、当然ながら新入社員は最後尾です。
何故か上位職にいくほど大きな印鑑が押されていましたので、新入社員である私は、気遣いをして、小さな印鑑を使用するようにしておりました。
ある日その出勤簿を眺めていると、皆さんキチンとしていて(当たり前ですが)、どなたも真っ直ぐに印が押されておりました。
そこで「人と同じこと」をするのが嫌いなタイプである私は、毎日少しづつ印鑑を斜め押しすることにしました。すると、1週間後には押印は逆さまになってしまいました。
早速、部長の下位職である次長から呼び出しを受けました。
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・次長
君は出勤簿の印を逆さまに押しているようだが、これは故意にやっているのか?
・私(故意だがそうとも言えないので)
いいえ、押し方を間違えました。
・次長
いいかぁ、今度からキチンと押すように。
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「人と同じこと」をするのが嫌いといっても、私のはかなりレベルの低いものでした。まぁこんなもんです。