今日20日から天皇杯・全日本体操個人総合選手権2023が開催されるということで、出場選手へのインタビューがTVで流れていました。
たまたま私が見たのは、北園丈琉選手のインタビューでした。
東京オリンピックに出場した自負があり、いわゆるみっともない演技は見せられない、という思いで練習に取り組んできたが、オリンピック以後の成績はイマイチだったそうです。
どうも技術向上にばかりに重きを置き、基礎的な練習をおろそかにしていたらしい。その反省を踏まえ、今回の選手権の準備は基礎練習にしっかり取り組んだとか。
単純な基礎練習は(ちっとも面白くなくて)キツかったとのこと。しかし『面白くもなくやりたくもない基礎練習をやり続けないと、やはり結果はついて来ない』ということを思い知ったそうです。
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どんな分野であろうとも、基礎的なものにキチンと取り組むということは、成果を上げるための基本だと思います。
それが現代社会の様相はといえば、斜に構えた見方をすれば、誰も彼も何もかもがこの基本中の基本を蔑ろ(ないがしろ)にしているように思われてなりません。
近々のニュースでは
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・トヨタグループの本家・源流である「豊田自動織機」のエンジン耐久試験データ改ざん問題。型式認証の取り消しだとか。
・大手ゼネコンの「大成建設」。北海道札幌市で建築中の高層複合ビルでの、鉄骨の精度データ改ざん問題。今からぶっ壊して一から建て直しとのこと。その損失費用は240億円だとか。あまりにも高い代償です。
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基本中の基本をスッカリ忘れちゃって、日本を代表する老舗企業がこの体(てい)たらくです。
諺にもあるように『急がば回れ』だと思いますがねぇ。
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そういう私のハーモニカも、曲の練習はするものの、基本中の基本である音階練習(スケール練習)はズルしがち。
それは何故か?。スケール練習なんかちっとも面白くないからです。北園丈琉選手のお言葉を噛みしめ、スケール練習もやらなければなぁと思っているところです。