昨夜は大捕物のてんやわんやで大変でした。オオスズメバチが部屋に入ってきたんです。
以前にも書きましたが、私の主治医は皮膚科というくらい皮膚系統が弱点で、蚊に刺されたくらいで腫れ上がります。
だから蜂などに刺されたら、それこそ大変なことになり、下手するとアナフィラキシーショックで落命のおそれすらあります。
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我が家(マンション3階)の周りは割りと緑樹が多く、住環境としては良いところです。
気候のよい今の時期、ベランダに出ると涼風が吹いていて、心地よい気分になります。だから最近は、夜の歯磨きタイムにはベランダに出ることが多いんです。
因みに、部屋からベランダへの出入り口(掃き出しサッシ)は、A部屋とB部屋の2ヶ所あります。
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昨日も夜の9時頃、歯ブラシをくわえながら、A部屋からベランダに出ました。すると出た瞬間に「ブワァーン」という重い感じの羽音が聞こえました。
周囲を見回すと、サッシの外側に日除けのために取り付けている簾(すだれ)の所に、太めの芋虫みたいな影がくっついているのが見えました。
重い感じの羽音からしてクマンバチかなぁとも思いました。クマンバチは温厚な蜂で、めったに刺すことはないことは知っていましたが、念のためライト(照明)で確認することにしました。
ライトを取りに行くわけですが、何となく気味が悪いので、もう一方のB部屋のサッシ出入り口から室内に入りました。
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A部屋の室内からサッシにライトを照らしましたが、先ほどの芋虫みたいなそれらしき影は見当たりませんでした、
今度は、B部屋から半身の体勢でベランダ側に乗りだし、物体がいたと思われるA部屋側の簾部分にライトを照らそうと考えました。
ところがB部屋のサッシを開けた途端、スズメバチが室内に入ってきました。デカいデカい本当にデカい!
何と口を(カタカタと)左右に広げ、羽をバタつかせながら、私の方へ向かって来るではないか!。八の字に旋回しまくって、かなり興奮しまくって飛んでいる。
妻も同じ部屋にいましたので、二人して一目散に、C部屋方向に逃れながら(片開き)ドアを閉めました。
この扉を閉めれば、ベランダ側の「A部屋・B部屋」と、玄関側の「C部屋・トイレ・浴室・洗面所」とを区画することができます。
つまり、
・ベランダ側区画→スズメバチ陣営
・玄関側区画→我が陣営
ということになります。
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ドアを閉め一先ず玄関側区画へ退避したところで、安堵してそのドアを眺めていたら、何とドア上部と天井の間に10㎝位の通風用の開口があるではないか。
スズメバチがその隙間から入って来たら大変だぁ。脚立を引っ張り出し、大慌てで新聞紙をその開口部分に詰め込みました。これでスズメバチをベランダ側区画(スズメバチ陣営)に閉じ込めた形となりました。
明日は朝から外出の仕事があるし、もう夜の9時半を回っているし、まったく~とぶつぶつボヤキながら、果たしてこのスズメバチをどうしたものか…トホホ。
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もう管理事務所には連絡はつかないだろうし、ネットで業者を探して駆除してもらうしかないねぇ(妻)。
しかし固定電話やスマホは、ベランダ側区画(スズメバチ陣営)に置き去りでそれもできやしない。
もっとも、私はたとえスマホが手元にあったとしても、たぶんネット業者に連絡するつもりはありませんでしたが。いつ来てくれるかもわからないし、せいぜいぼったくられるのがオチでしょうから。
このまま、他人頼みの思案をしていても埒(らち)が明かないし、何匹もいるわけではなく一匹だけなので、一対一の差しで戦う?ことと腹をくくりました。
確かゴキブリやアリ駆除用のフマキラーがあったはずだし、それと布団たたき棒を武器に戦うことにしました。…が、それらの武器はベランダ側区画(スズメバチ陣営)に置いてあるわけで廃案となりました。
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しかしクレジットカード類は、退避している玄関側区画(我が陣営)に置いてありましたので、近くのスーパー(マックスバリュー)が23:00まで営業していることを思いだし、殺虫剤を買いに行くことにしました。
最近はこんな夜の時間帯に出歩くことがないので、近所の夜景がどこかしら不気味な感じ。
店舗内をうろついて見つけた、アース製薬の「ハチアブマグナムジェット」。何でも11m先まで狙い撃ち噴射できるんだとか。在庫が1個しかなくラッキーでした。
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さぁ~て、武器も揃ったことだし戦闘開始だぁ~。武器といっても殺虫剤と丸めた新聞紙だけですけど。
刺される可能性もあるので、身体も保護しないとまずいということで武装。
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・ズボンはジーパンとジャージパンツの2枚履き
・上着は厚めの防寒帽子と防寒服
・足元は運動シューズ
・手元は滑り止め付きの軍手
・顔面は矯正メガネと透明のフェイスカバー(コロナ対策で委託先から支給されたもの)
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ここまで、ドアでスズメバチを隔離してから40分ほど経過、もう夜の10時をとうに過ぎている。スズメバチの興奮も少しは収まっているだろう。
夫婦二人して「ちょっと時間が長くかかりそうだけどやるしかないし」とブツブツぼやきながら、戦闘開始をすることにしました。
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ベランダ側区画(スズメバチ陣営)のどこにスズメバチが潜んでいるか分からないので、様子を見ながら恐る恐る、隔離しているドアを少しずつ開けていきました。
すると前方3mくらいの所の床面(フローリング)にいて、何かゴソゴソと食している様子。こちらの陣営はそれなりの戦闘態勢で望んでいるにもかかわらず、スズメバチ陣営といえば、緊張感のないこのゆるゆる態勢。
その態勢を見て『小次郎、敗れたり!』(巌流島の決闘で宮本武蔵が佐々木小次郎に発した言葉)、私は勝利を確信しました。
しかし私の気配を感じたのか、スズメバチは羽をバタつかせ、今にも飛び上がりそうになりました。
11m先まで届く「ハチアブマグナムジェット」
、3mの距離ならきっと一瞬で命中できるはず。私はスズメバチめがけ一気に噴射させました。バッチリ命中しました。長く感じましたが、噴射した時間は10~15秒だったと思います。結果は完全勝利でした。
子どもの頃、水鉄砲遊びをしまくっていましたが、その蓄積した技術が役に立ったわけです。アナログ遊びも馬鹿にしたもんじゃありません!
フローリング床とその上に敷いたカーペットは、殺虫剤のギトギトした液体でビタビタ状態です。そこは布団を敷く場所だったので後の掃除がちょっと面倒でしたが。
これが飛んでるスズメバチ相手だったら、空中戦となったでしょうし、部屋中がもっとひどい状態になっただろうから地上戦で良かったです。
何だかんだいっても、いつもの就寝時刻には布団に入れたわけですが、スズメバチとの戦闘で身体が興奮状態なのか、なかなか寝付けませんでしたが。
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確かスズメバチといえば秋頃が活動期だろうし、ちょっと調べてみると、何でも「女王バチ」はこの時期が活動期ということでした。そして、今回のはただのスズメバチではなく「オオスズメバチの女王バチ」らしい、どうりでデカいはず。
また新事実も判明しました。このオオスズメバチがいたのはキッチンテーブルの所で、いつも妻が座っているイスの近くでした。
そこは妻がいつもおやつタイムにいる所。そういえば、時々お菓子の残骸が落ちていて、掃除係の私が片付けした記憶があります。たぶん、今回のオオスズメ女王バチは、妻のお菓子の残骸を食していたんでしょう。
つまり妻は今回の件を見越して、お菓子の残骸で布石を打っていたというわけです。恐るべし老妻!!
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写真のオオスズメバチの死骸は、ゆで海老のように曲がっていますが、生きていた実物は、何しろ胴体部分が太長くて、1.3倍くらいはあった感じです。