官公庁宛ての書類を郵送提出したときのことです。
提出書類の控えが欲しい場合は、その書類の重量に応じた、切手を貼った返信用封筒を同封します。
その返信用封筒が郵送されてきたのですが、封筒下部に何やら付箋が貼ってありました。
それを見ると、どうも貼っていた切手の金額が不足していたようです。10円不足と書いてありました。
そこで、10円とその付箋が貼られた封筒を持って、自宅から5分程のところにあるM郵便局に出向きました。
受付の年配女性に付箋が貼られた封筒を見せ、不足の10円を持ってきた旨お話ししました。
その女性は処理方法がわからないのか、奥のほうへ行き、男性と何やら相談を始めました。
しばらく待っていると、戻ってきて曰く「この不足の10円は、これはもう処理済みということで結構ですので」
私「10円不足と貼ってあったので、不足分を持ってきたんですが」
女性「あのぅ その10円はもう必要ありませんので」
どうも、その10円の処理に困っている様子が見て取れたので、ここは忖度?することにして、10円を持ち帰ることで一件落着ということになりました。
調べた訳ではありませんが、聞いた話によると、どうも切手不足分は配達職員が配達先(今回は私)から回収することになっているようです。
たぶん私の推測ですが、10円だし忙しくて面倒だから、その配達職員がその10円をポケットマネーで処理したのでは…。
それならそうで、不足の付箋は剥がしておいてくれれば、私もわざわざ郵便局に出向かずに済んだのに!
それから1ヶ月ほど経ったある日のこと、何かの還付金をもらい受けに、午前中そのM郵便局に出向きました。
客は私を含め二人だったので、すぐに処理してもらえ、受け皿?で8,540円の現金を受領しました。
M郵便局を去って2時間ほどして、M郵便局からケータイに
「10円お忘れになっているので取りに来て下さい。本日中に!」
と連絡が入りました。
買い物でお釣りを受けとる時もそうですが、私は紙幣は確認しますが、小銭は確認せずに鷲掴みにするほうです。
今回もそのパターンで小銭を受け取ったので、どうも10円を掴み漏れしていたようです。
不思議なのは、何で2時間後に電話してくるんだ~。受け皿に取り忘れ現金があれば、直ぐにわかるだろうに。
そしたら、わざわざまた出向かずに済んだのに! とボヤいても、忘れた本人が悪いわけですが。
夕方、M郵便局に出向き「10円取りに来ました~」。
心なしか、M郵便局の職員、ニタニタ笑いたそうな表情をしていました。
この地域に引っ越してから6ヶ月、M郵便局には「10円オジサン」と記憶されているでしょう、たぶん。