NHK総合で、日曜の朝、6時40分から「10分で巡る にっぽんの廃線」を放送しています。
たまたま昨日見ましたが、鉄道ファン(取り鉄オタク)が、廃線の当日、その列車をカメラに納めようと、集まってきている様子が映されていました。
かなり古い映像でしたが、その光景は現在の鉄道ファンと同様です。
線路は複線なので、片方の線路を廃線列車が通過し、もう片方の線路内に、鉄道ファンが群がっている映像でした。
カメラを構えた鉄道ファンのすぐ真ん前を、列車が通過して行きました。
通過列車との距離は2m位で、危険防止の仕切りどころか、ロープさえ張ってありません。
線路内になんか入れない今では、ちょっと想像できない光景です。
「事故か何かあっても自己責任ですよ」といった、暗黙の了解みたいなものがある社会だったんですかねぇ。
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そういえば高校生の頃(50年程前)、私は列車通学をしておりました。電車ではなく、モクモクと煙の出る、石炭燃料の蒸気機関車です。いわゆるD51のようなもの。
乗車口の扉なんか全て手動です。発車時刻に遅れた時は、走り出した列車を追っかけて、その手動扉を開けて飛び乗るのです。
さながら「007」です。そういうことができた、潤いのある時代でした。
そういえば、007シリーズの新作が来月封切りされるとか。
最近の映画は、最新技術を駆使した、素晴らしい映像と音響効果が持ち味です。しかし、何故かちっとも面白くないのです。
このシリーズは全て観ていますが、潤いのある初期のシリーズの方が面白かったです。
だから新作だといっても、あまり期待しておりません。
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何でもかんでも、危ない・・危ない・・といった風潮の現代社会。
何でもかんでも、○○ハラスメントといった風潮の現代社会。
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貧しくても、社会にもっと潤いのあった、昭和の時代が懐かしい。
しかし何やかんやで、今は便利さを享受できるようになった時代であることも事実。
昭和のいいとこどりをするのも、ちょっと虫が良すぎるんじゃないのォ、とお叱りを受けそうです。
『昭和は遠くなりにけり』