民事版『最後通牒』を内容証明郵便で送り付けたはいいが、相手が無視ばっくれたらどうするんだ。ということですが、
その場合は、こちらは「法的手続きをとる」と宣言していますので、もちろん法的手続きをとります。それは少額訴訟というものです。
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少額訴訟とは、60万円以下の金銭の支払いを求める場合に利用できる特別な訴訟手続き
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少し勉強すれば、弁護士等に依頼しなくても自分でできます。
訴訟金額が少額ですので、弁護士費用等払ったら、手元に残ったのはわずかな金額だったでは本末転倒となります。
こちら側に過失が全くない場合(今回のようなケース)、まず100%回収できます。
確かに、何で過失のないこちら側が、面倒くさいことをしなければならないんだぁ!と言いたい気にはなりますが。
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今回は少額訴訟までは必要ありませんでしたが、15年ほど前に一度だけやったことがあります。
ある会社の委託業務を、月々継続的にやっていた時のこと、最終の2ヶ月分の業務報酬を支払ってくれないのです。
今回と同様、内容証明郵便を送り付けましたが、こちらは個人事業主で、相手は海千山千の会社、完全無視でばっくれる。
たぶん、過去にも同様のやり口で、ばっくれ通したんでしょう。ちょっと懲らしめてやろうという気になりました。
こちら側には何の過失もないわけですから、これはいい勉強の機会だと、少額訴訟をやってみることにしました。
裁判所への提出書類は、裁判所定型書類、内容証明郵便、契約書、申請手数料(郵送料含め数千円程度)
この手続きをすると、裁判所は事務的に、相手側に対して、こういう訴訟が届いてるぞ、との文面を送るわけです。
相手側100%過失ありですから、裁判所を絡めると、相手側は逃げようがありません。
未払い業務報酬に、手数料と遅延金をプラスした金額を、即払い込んできました。
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『法律は弱者の味方ではありません。法律を知る者の味方なんです』