数日前Amazonプライムで、1965年(昭和40)の日活映画の青春ものを観ました。57年前のものです。
年代的には私が中学生だった頃の作品で、北陸の田舎の高校生が繰り広げる、友情と恋愛といった定番ものです。
ストーリーはともかくとして、私もそうでしたが、生徒が蒸気機関車で通学している光景や、昭和の生活環境の映像が盛りだくさんで、若かりし時代を懐かしく思い出しました。
当時はこういった青春娯楽映画は、かなり上映されてはいたんですが、そんなキラキラ輝く青春ものに、あまり興味が沸かず、観てはおりませんでしたが。
いわゆる家庭の事情とかいうやつで、何しろ中高生時代は、藤圭子(宇多田ヒカルの母)の歌「夢は夜ひらく」の歌詞そのものでしたからねぇ。
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十五、十六、十七と
私の人生暗かった
過去はどんなに暗くとも
夢は夜ひらく
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だから、キラキラ輝く青春ものは、受け入れ難かったわけです。
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もうすぐお盆休みがやってきますが、お盆・正月といえば、松竹映画の「男はつらいよ」が楽しみでしたねぇ。
テキ屋稼業で日本全国を渡り歩く、渥美清が演じる寅次郎(フーテンの寅)のシリーズもので、全部で50作品あります。
最後の2作品を除き、他のシリーズは全て観ましたが、やはり第1作が秀逸です。
自由気ままな『フーテンの寅』には、本当に憧れましたねぇ。
いろんな柵(しがらみ)が外れつつある今現在の自分が、『フーテンの寅』の立ち位置に一番近いかな、と感じているところです。
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主題歌のメロディー(曲)と歌詞も、映像とよくマッチングしているし、詞のフレーズが『男の心情』をよく物語っています。
作詞|星野哲郎
作曲|山本直純
歌|渥美清
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ドブに落ちても 根のある奴は
いつかは 蓮(はちす)の花と咲く
意地は張っても 心の中じゃ
泣いているんだ 兄さんは
目方で男が 売れるなら
こんな苦労も
こんな苦労も かけまいに
かけまいに
男とゆうもの つらいもの
顔で笑って
顔で笑って 腹で泣く
腹で泣く
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