インターネット上に『青空文庫』というのがあります。電子図書館みたいなものです。ボランティアの皆さんの自発的な作業によって成り立っています。
蔵書は著作権保護期間の終わった作品のほか、著者・訳者自らが公開に同意したものも含まれています。もちろん全て無料です。
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最近は本屋さんに行っても、陳列されている本は、軽薄短小な部類の本ばかり。
遠い昔を思い起こせば、学校の国語テストに、「この本(小説)の著者は誰か」といった問題がよくありました。
テスト用のお勉強は、それなりにしましたので、試験によく出される範囲の著者とその代表的な本(小説)は、ある程度記憶にあります。しかし、その覚えた本のほとんどは読んでおりませんが。
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そこで一念発起して、これら記憶にある小説本を読んでみることにしました。早速、明治・大正・昭和初期の文豪の代表作を20冊ほどダウンロードしました。
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もちろん『青空文庫』に直接アクセスしてもOKなんですが、私は、書籍整理がし易いので、Amazonのライブラリからダウンロードしました。
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こうした読み物風の本は、睡眠導入本として、だいたいが寝床の中で読むことが多いです。したがって、通常は電子書籍ではなく、従来型の紙媒体の本を購入することになります。
よって、今回ダウンロードした電子書籍は、試し読み用として利用するつもりです。
しかし、短編小説については単独本はないので、この電子書籍を読むことになります。
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まず試し読みしたのが、夏目漱石の「吾が輩は猫である」です。数ページ読んでみて、面白そうだったので、すぐに紙媒体の本を購入しました。長編小説なので、読み終えるのはまだまだ先です。
次に試し読みしたのは、中島敦の「山月記(さんげつき)」です。確かこの小説は、教科書で読んだ気がします。人間が虎になる話です。これは短編小説なので、青空文庫の電子書籍で読み終えました。
今のところ順調です。
その次に試し読みしたのは、泉鏡花の「高野聖(こうやひじり)」です。これも短編小説なので、そのまま電子書籍で、昨晩読み終えたばかりです。
夏目漱石と泉鏡花は明治の文豪なので、文章の組み立てや使用用語がやや難解です。
紙の文庫本でしたら、巻末に「注解」がありますので、それを確認しながら読んでいくことになります。しかし、青空文庫の電子書籍には「注解」がないのでちょっと大変ではありますが。
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知りませんでしたが、泉鏡花の「高野聖」は怪談ものでした。昨晩の蒸し暑さに、昔の文体表現も相まって、読んでいて鳥肌もんでした。
今朝の朝食タイム時に妻曰く、
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昨夜はアンタの唸り声で眠れなかったんだから。本当にうるさかったんだから!
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それはきっと、寝る前に怪談本を読んだからでしょうねぇ。
ということで、秋の夜長の準備はできました。